うつからの脱出

別にうつ状態から脱出できたわけではないのだが、うつ状態で通院するようになってからすぐに買った本があった。
なぜこの本を買ったのか覚えていないが、甚だ失礼ながら、大したことは書いてないなと、一度読んでそれっきりにしていた。

うつからの脱出―プチ認知療法で「自信回復作戦」うつからの脱出―プチ認知療法で「自信回復作戦」
(2004/05)
下園 壮太

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その後、私も神経症患者としてある種陥りがちな罠にはまった。うつ状態がうそのように晴れるような「魔法」を捜し求めていたのだった。
「魔法」を求め、メンタルに関する様々な本を読んだ。実践もしてきた。しかし、なんだか治療法の「研究」にも疲れてきた。
そんな折、再度「研究」の最も最初に購入した本を再度手にしてみた。
さまざまな本を読んで回り道をしてきて、この本に書いてあることがやっとわかった。この本ではあまりに平易な文体で、実践も簡単な方法を書いているので「内容が薄い」と思っていたのだが間違いだった。

この本いわく、うつ状態の人は早く治そうとして「魔法」探す、認知療法は向く人と向かない人がいる。など

以前カウンセリングを受けていたことを思いだす。
私は自分の性格を深く見つめ、それをカウンセリングによって変えていくことを望んだ。
ところが、私が「性格を変えたい」といってもも、カウンセラーはちっともそのような話題に乗ってこなかった。「休日には違うことをしたらどうですか?」など、私にとってははぐらかされたような気持ちになったこと。
この本では、この時期のクライアントはそういった重いことを考え込む特性があるので、カウンセラーがそれに乗ってしまうと、その特性を進めるだけで治癒にならないこと。また、そのような答えは回復過程で醸成されてくることなどが解説してある。
今になって、思考の深みにはまらないようにカウンセラーがそういったテーマを深堀りしなかった理由がわかる。
おそらく、カウンセラーも当時はそのようなことは説明していただろう。私が聴かなかっただけだろう。

あとは、私は自分が嫌いであるが、その私が忌み嫌っている自分の性格それこそが、いままで私自身を守ってきたこと。そのくせ、調子がよかったころは自分の性格について多少は嫌悪していたものの、大した問題とは思っていなかったことなどを気付いた。

今更だが、うつ状態を脱する王道は休むことかもしれない。「肩を壊した投手が完治しないうちに投球練習をはじめるようなこと」かもしれない。私に必要なのは治療法の研究などではなく、まして克己心でもなく、休養する勇気なのかもしれない。

私の(会社以外の)周りの人は異口同音に「もっとマイペースで」「時にはゆっくりしなよ」といったアドバイスを下さった。しかし、私は「自分を甘やかすことによる際限のない堕落」や「失うであろう社会的地位」など抽象的な概念に囚われ、頑としてそのようなアドバイスは聞き入れなかった。むしろさらに仕事での結果を出すことに自分に無理を強い続けた。

この本を再読して、少し力を抜くことができるかもしれない。
2011-09-19 23:37:18(Mon)
 

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つばめとそら

Author:つばめとそら
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日々の気持ちをつづっていきます。
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【私の治療歴】
■投薬治療
 2008年6月~2013年5月
 
■心理療法
 来談者中心療法によるカウンセリング
 認知療法
 マインドフルネス
 森田療法

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